宇都宮健児、オリンピック中止要望書と署名45万筆を届ける。　7/15

梅雨明けで青空の眩しい日でした。7月15日木曜日。この暑い中、宇都宮さんたった一人で、東京都(小池)、ホテルオークラ(バッハ宿泊先)、内閣府(菅、丸川)、晴海トリトン(橋本聖子)、45万の署名と要望書届けてます（涙）

私は、2014年の都知事選で、宇都宮さんの元で初めて選挙ボランティアというものを経験させていただきました。以前から、有楽町駅前などで、「秘密保護法」の危険を訴えるパンフレットを配っていらした宇都宮弁護団。2000年代初頭から盗聴被害のある私にとって、これが政治問題への入り口になりました。

お付きはカメラと署名持ち運び役、広報担当、三名ほど。内閣府には電車と歩きで来られて、ちょっと見た感じ、ダンボールを抱えた人が別に車で来られているため、お一人で回っていらっしゃる印象です。

今回の署名数は、7 月 14 日時点で 45 万 1,867 筆となり、オンライン署名サイト Change.org 日本版史上最多の署名数となっているそうです。すごいですねえ！

＜7月15日、署名及び要望書提出先＞

１）トーマス・バッハ国際オリンピック委員会（IOC）会長　＝郵送＝

２）アンドリュー・パーソンズ国際パラリンピック委員会（IPC）会長　＝郵送＝

３）小池百合子東京都知事　　東京都庁舎へ午前中、提出後、記者クラブ会見

４）菅義偉首相・丸川珠代五輪相、内閣府にて渉外担当者に手渡し

５）橋本聖子東京五輪組織委員会会長　晴海トリトンスクエアにて委員会に提出

＜要望書内容要旨＞

● もはや「復興五輪」「新型コロナに人類が打ち勝った証としての五輪」という大義も失われている。

● 開催すれば、ただ新型コロナのさらなる感染拡大の危険性だけが増すことになる。

● このような状況下の開催は「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進」を目指すというオリンピックの根本原則（オリンピック憲章）にも反することが明らか。

● 人々の命と暮らしを守るために、勇気をもって東京五輪・パラリンピックの開催中止を決断するべき時。東京五輪・パラリンピックの開催中止を強く要望する。

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筆者は、内閣府前と、晴海のトリトンスクエアの前での囲み取材に伺いました。

新宿都庁における記者会見は、記者達でいつも通り埋まりましたが、5月のように期待感が込められた熱い雰囲気人はならなかった、と宇都宮さんは内閣府前で話しました。しかしマスコミ各社は諦めても、人々のオリンピックに掛かる嫌悪感は高まるばかりです。

人によっては嫌悪感というより断末魔の叫びに近い方もいます。たったお一人でスタンディングされている方もいます。

これは、オリンピックという企画そのものがロンドンオリンピックより後の今や、商業主義どころか悪魔の征服儀式装置と化しており、大会のどさくさに紛れて様々な行政干渉が行われることを、その方々が察知されているということでしょう。

フライデーが情報公開請求したところ、都議会、都庁で、5月の要望書が検討された形跡はなかったとのこと。。。 あちゃー、そうだろうね。日本経済の心臓移植、築地問題でさえ、あんな短い会議だったんだから。。。

要は彼らにとって大事なのは、外資から転がり込む巨額の富、なんです。

政党自体がそれで潤っている。政党ごと買収されているのです。情けない。

さて、晴海のトリトン前で囲み取材の一部を動画に撮りました。

▶︎https://youtu.be/aSLOJ1yFPBg

東スポさんと私の質問部分のみになります。バックの道路の騒音がひどく、聞き取りにくいのですがイヤホンでしたら少し、聞き取れますよー。

一応、落とし込めるところは下記文章で表現します。

■クミチャンネル質問：　

開催を強行するにしても、このような大きな数の署名の提出を受けて、都知事の記者会見、大会関係者からの記者会見などで「せっかく署名をいただきましたが」などの一言でもいいのに、全く言及がないのは如何なものかと思いますが、どうですか？

宇都宮氏：　

署名というのは、大変重いことです。（蔑ろにするのは本来、許されない。）

医療従事者からは、一年半の現場の逼迫、疲弊しきっており、署名の存在に感謝しているという言葉をいただきました。これがどれだけ重みのある言葉か、感じて欲しいです。

子供の運動会や修学旅行が中止にさせられているのに、オリンピックは開催するとは、親御さんは呆れると共に、怒りを隠し切れません。コロナ禍で一年半に渡って我慢、忍耐を強いられているのに、自分たちの利権の祭典だけは話が別なのですから。

署名には、国内外から多くの具体的コメントも寄せられています。 ⇨ https://bit.ly/33LWujX（下に行くつか掲載します）

この様に、多くの国民が疑問を抱いている国民が後を絶たない。これはほんの一部であり、背後に控えている国民のそれぞれの切迫した想いを、真正面から受け止めてほしいと思いますね。

■ 東京スポーツ記者さん質問:

菅さんや橋本さんたちの言う、安全、安心神話についてどう思いますか？

宇都宮氏：

いつも同じことを言っていますが、口だけという印象が強いですね。だんたん言葉の効力もなくなって来ています。いつも出たとこ勝負、後追い施策で、国民を守ろうとする姿勢に真剣味が感じられない。政治家が苦情に対して鸚鵡返しするスローガンだけでは信用ならないでしょう。国民の不安と政治を担う人々が、いつもずれていると感じる。

■ 東京スポーツ記者さん質問：

緊急事態宣言下なのに、バッハが来日しましたね。

宇都宮氏：

前回、バッハさんの来日に合わせていたんですが、来なかった。それなのに今回はなんと、緊急事態宣言中にきましたね。何と言ったらいいか。

医療現場が逼迫して、ご自宅で亡くなる方が出ていますようね。適切な医療が行われていない状況でどこが安心安全でしょううか。日本政府はお金を出す場所を間違えて居るんですよ。

ハルマゲドンが無ければやろうとする連中が世界に居る。これをやるには犠牲が必要だなどと、簡単に言う人たちなんです。IOCの姿勢、オリンピックの精神も、どうかしている。オリンピックの存在意義そのものが問われていると思います。

オリンピック憲章が人間の尊厳を誇示してうたっているのに、命の安全を軽んじる。どうしてそんなことができるのでしょう？尊厳が成り立つには、人の命を重んじることが大前提でしょう？人の命の危険があるときに、尊厳どうこう強調して、利権の大会運営だけは正当化される。

そんなお金があったら、むしろ病院、医療従事者、飲食店以外も壊滅的な影響を受けている、さまざまな分野の事業者へ出資してあげてほしい。非正規切りされた人達だって生きていけません。

■ 東京スポーツ記者さん質問：

明日、バッハ会長は広島に行かれるようですね。

宇都宮氏：

パフォーマンスで広島に行ってもしょうがないよね。行くならば、そもそも戦争の結果は多くの命をなくしたことだし、平和というのは命を重んじたいから保つ努力をしてのこと。人命の問題をしっかり受け止めるべきだし、我々の署名の内容を読んで、何か言及してほしい。

命の重みと天秤に出来ることなどない。オリンピックで人間が失われないように責任持ってやれるのか。いまの現状の日本で、オリンピック開会のどこが最高に安全安心なのか、プロモーションのために褒めちぎっているが、万が一の際には何か考えているのだろうか。

■ 東京スポーツ記者さん質問：

大会打ち切りなどもあり得ますかね？

宇都宮氏：

開始後に選手の発病など出たら、大会を中止するくらいのことはしてほしいですよね。パフォーマンスで終わらそうとするのではなく、本気ならば。

■クミチャンネル質問：

無観客試合ならば、また税金で穴埋めなどと言われる。巨額のお金の流ればかりを考えて作られた、本末転倒な五輪の企画そのものについて、どうか厳しいお言葉をかけてくださいませ。

宇都宮氏：

招致の時に7340億円ーが、今は、1億6３00億円まで倍以上に膨れ上がっています。しかも実は、関連予算を含めれば3兆円を超えています。予算の内容について、厳しくチェックするような体制を作る必要があると考えています。

そのように膨れた予算は、本来捻出されるべきではなかった。事業者に対する支援に回して、徹底した補填を持って、事業者を休ませるようにすべきですよね。そうすれば、背に腹変えられないと言って営業していた方々による感染拡大はここまでひどくならなかったと思います。

時短要請でアルバイト代を失ったり、非正規社員を失職し、食うに困る方々も即刻救済すべきです皆さんが安心して自粛できるようにすべきです。

■クミチャンネル質問：

この膨れ上がった３兆円は、なるべく国内の多国籍大企業に発注された事業から、その株主である海外投資家（タックスヘイブン）に流れるんでしょうか？

宇都宮氏:

そうですね、まだわからないけれど、私はそのお金がどこに流れたか、ちゃんとチェックしなくてはならないと考えています。ちなみに、関連費用というのは何かというと、警備費や関係者運送費などを入れて、３兆円とのことです

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＜署名情報＞

題名：人々の命と暮らしを守るために、東京五輪の開催中止を求めます

発起人：宇都宮健児

期間： 5 月 5 日 12：00（正午）～東京五輪開催中止が決定する迄

署名サイト（Change.org 内にて）：

○日本語版：URL：https://www.change.org/STOPTokyoOlympics

○英語版：URL  : https://www.change.org/STOPTokyoOlympics_en

○フランス語版：URL：http://chng.it/jSScFKhGv9

○ドイツ語版：URL：http://chng.it/hGvJXDbth9

＜署名経過＞

5 月 14 日(金) 署名数が 35 万筆に達し、要望書を作成する。

　　　　　　提出先：バッハ IOC 会長、パーソンズIPC 会長、小池都知事

5 月 21 日(金) 同要望書提出：菅首相・丸川五輪相宛、橋本聖子会長宛

5 月 25 日(火) 38.7 万筆に達し、Change.org 日本版史上最多の署名数

7 月 11 日(日) 45 万筆突破

7 月 15 日(木) 署名を宛先各人へ提出、都庁記者クラブにて会見

＜署名の際のコメント＞

署名には、国内外から多くの具体的コメントも寄せられています。 ⇨ https://bit.ly/33LWujX