旧横浜市庁舎の不動産契約、ちょっと待った!の要望書と署名を提出9/24
9月24日、横浜市記者会見室において16時から、高橋健太郎様(音楽評論家)他3名様による、話題の、「横浜市役所旧市庁舎の9/30までの契約を売却の有無に関わらず、価格算定根拠を明らかにし、延期すべきだ!」という主旨の署名を提出された方々の会見が行われました。
▼記者会見の模様、一部始終
会見されたのは、代表の高橋様他、左傍らに井上さくら市議会議員(無所属7期)が着席。右はあべみちこ様(クリエイティブディレクター)、野口あゆみ様(賛同者代表主婦)の4名です。SNS上で知り合い、生まれたてホヤホヤの市民グループです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
高橋健太郎さんは、市長選中にTwitterで何度か会話させていただいたのですが、物を見る角度も的確で情報を出される様子もスマートですが、決して気取らない感じがあり、この人は話せる!!なんて思ったのですが、優秀なはずです。私が疎かっただけで著名人でいらっしゃいました。
▼高橋健太郎さんにフォーカスしたページ
https://www.musicman.co.jp/interview/19616
▼美しい文章(音楽方面)
この方、音楽誌の方面で著名なだけでなく、朝日新聞に寄稿歴のある言論人なんですね。 2004年、著作権法の改訂の折、輸入権についての反対運動を紙面で展開していたそうでその流れで、国会参考人として招致された経験があります。
田中康夫氏と同じ一橋大学卒で、同級、選挙中に政策の相談も受けたそうですが、田中康夫氏は今回、表立って与せず、署名があったかどうかの確認は、まだですとの事。
初めてお目通り叶うと、とても痩せていて背が高く、ロマンスグレーの広がるユラユラ髪。クラシックの指揮者の様な風貌で、(扱う音楽はポップス方面) とにかく、柔和な印象の方でした。お年の頃は60代??横浜市長選挙中も、安冨歩教授と対談のYoutube番組が話題を呼びましたね。
▼【横浜市長選挙と日本のファッショ化について】高橋健太郎&安冨歩
▼【同上タイトル 第二弾!】 高橋健太郎&安冨歩
田中康夫さんはその演説の中で、市の文化遺産ともなりそうな旧市庁舎の売却価格が7700万円とは、どう考えてもおかしいと、何度も演説し、取り扱いを必ず見直す、という公約にもしていらっしゃいました。おかげで、市民の多くが目覚めたわけです。
では、本題に移りますね。
<旧横浜市庁舎の不動産契約、ちょっと待った!>の要望書と署名を提出٩( 'ω' )و
提出の署名は3725名分。(横浜市内はうち1184名) 手段はchange.org一本。
9月20日からの、たった72時間ですが、それにしては多いですね。(まだ受付中です)
音楽評論家の呼びかけ柄、横浜市外の文化人が賛同人に多そうです。
◉ 団体名は、「旧市庁舎の未来に住民意思の反映を求める会」
9/20 22:00~ ネットSNS上で集い、なんと9/24当日に初顔合わせ。
=初期賛同人として下記の名前が羅列されています=
高橋健太郎(音楽研究者)、安冨歩(東京大学教授)、片岡祐介(音楽家)、池亀彩(東京大学准教授)、松尾貴史(俳優)、ぼうごなつこ(まんが家・イラストレーター)、井上さくら(横浜市議会議員)、あべみちこ(クリエイティブディレクター)、小宮山智一(レストラン店主)、島田邦人(会社員)、井本征志(洋品店経営)、安井勇介(自営業)
◉ 主訴は「山中竹春新市長は、旧市庁舎の建物焼却および敷地の定期借地の本契約を
一旦停止し、市民との対話を図ってください。」
→ まずは契約を一旦停止を要請。
これは井上さくら議員が、9月9日に市議会で発言し、要請したことでもありまして、これを応援する主旨で立ち上がった企画と見られます。
当該議員はベテランの無所属議員ですが、名建築取り壊し反対の運動に加わり、住民監査を退けられた事態を受けて、市長候補であった太田正孝氏と提訴をしていますので、厳密には立場が違うのですが、今回の要請は、9/30までの契約を確実に延期させる上で、議員の訴えを助けるものです。
井上議員は市議会の質疑の後半で、「都市整備局長の決裁権限を取り上げて、市長に決済権を移してくれ」と懇願。山中新市長は、この質疑に答えてその場で「そのようにいたします」と返しました。
しかし、まだ不安要素があるのです。。。
井上議員が旧庁舎を守りたいと活動する市民の収集した不動産相場価格の資料を見てくれと陳述したことに対し、市長はこれを承諾せず、他の第三の不動産会社に査定を依頼すると言いました。下手をすると、推進側の支持下にある都市再生局自身が不動産会社を選ぶ可能性が高くなります。
そしてこの会見時の段階では、既に発注され、10月末の回答とされているようですが、市長がこれを確かに待つという声明は出されていません。
このグループはわざと切り口を変えて、売却反対というより、敷地の定期借地契約に触れ、土地評価価格を反映させていないのか?建物だけの評価額にさせない、7700万は安すぎるという訴えにしています。
都市再生局の職員達、或いは契約推進派の暴走を止めようと試みます。つまり、とりあえず、価格の見直しと言う名目で、9月の契約履行は確実に無しにしてもらい、同時に、市役所の仕事の内容に対し、世間の注目を促しているのです。
市役所の中の、物事の運びがとても巧妙におかしいということに注目をさせているのです。(もちろん、国策政治家の力によるものでしょうけれども。)
前日の夜に安冨教授との対談番組が出ています。この経緯における怪しいポイントについて語られていますので、書き出して見ましょう。
▼「横浜旧市庁舎の叩き売り、ちょっと待った!」安冨歩+高橋健太郎9/23
・1億円以下の金額での不動産売買は、市議会に図る必要がない。
・よって市長ではなく、局長決済にされていたこと。
・土地の売買に関しては、市議会での議決の必要がないらしい。
・一応、この価格で事業者が公募されている経緯がある。
(競売ではありません。買い手は横浜市が選ぶようです)
値付けは、誰がどういう理由でしたのですか?いつの間に決めたのですか?
売ろうとする先の企業、買い手は購買力のない企業ですか? 体力ありますよね?
三井グループは法人税も2%のみに免除され、社員は高給、新自由主義企業です。
今まで中小企業や派遣社員型からの搾取を行い、輸入戻し税の恩恵に預かってきた。
なぜ、彼らが優遇されるかというと、経団連の企業で、自民党の組織票の票田だから。
例えば大物政治家が市長を通して命令し、局内で正論とされれば、実行できてしまう。
都市整備局の局長さんの下で、粛々と進められる、特定企業に対する、利益供与計画。
何としても、売却至上という勢力に対して、その値段、待った、という具体的ブレーキ。
山中市長に調査の時間を与え、市民の人々には具体的な疑問を持ってもらう。
自民の組織票田への「リベート」という実態に対し、開示のきっかけを与えてしまう。
痛いところを突いている。なかなか渋い作戦。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
詳細を解説しましょう!!
定期借地権にせず、そっくり敷地を売れば、この場所の去年の相場で179億円にもなります。土地だけの金額で、ですよ。 更にギリギリ林市長下で8/27に高さ制限が緩和され、評価額が上昇していると思われる。(敷地に、再開発の高層ビルを建てるためですか。)すると、180億は下らないのでしょうね。
しかも、市がこちらの土地を所有すれば、プラス土地だけで、固定資産税1.75億円(推定額)が毎年、収入になりますのよ。 毎年、1.75億の収入があるとなれば、横浜市の福祉に使えるではないですか。
あの貧しい中学校のハマ弁。 高額税収の都市なのに、市民へのサービスは極端に悪い横浜市。でもこの収入があれば、土地を売ったお金で、給食センターを作ることもできる。 毎年の収入で、地産地消の安心安全、完全給食に踏み出せますよね。図書館だって作れるでしょう。
※高橋健太郎様も、お子さんがいらっしゃるので、そんな風に思い巡らしたようです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
村野藤吾さんの建築は今も見た目に素晴らしく、古き良き横浜を象徴するものなので、建物に注目が集まっています。普通の感覚であれば、将来の文化財指定でしょう。取り壊しは論外、出来たら売らないで頂きたいという要望も多いです。
市長選中の候補、太田正孝氏、松沢候補や、坪倉候補などが、こちらを文化交流施設、海外文化との交流施設、などとする事などを提唱していました。耐震工事(10年以上前)に62億円もかけ、折角税金で維持して来たのです。今後、市民のために使えないとは勿体無い事ですよね。
私はこの辺、やはり裁判を起こしている「守る会」さんや二人の市議の立場に同意です。
参照: 横浜市民の財産を守る会
https://naonobutakata.wixsite.com/website/概要
参照: 住民監査請求の棄却を受けて提訴中。(太田正孝前市議・井上さくら市議)
https://ameblo.jp/tomo-u551yiyiy/entry-12699697087.html
田中康夫氏も再三演説していましたが、おかしいでしょ?
あの建物の総フロア何平米でしょうか?まあだって7700万円でどの程度のマンション?世田谷だったら、6-70平米マンション位かな?狭小敷地の3階建て無理矢理戸建てくらい?1万7000平米ですよ!!! 非常識な金額には、疑いようがないですよね。
あの広さを持って、あの建築的価値、あの歴史的価値を持って古いからって、乱暴すぎますわな。
会場のフリー記者は、「三井グループへの利益供与も副知事じゃないの?」なんて言ってます。
でも副市長がかつて所属していた都市整備局が<議決必要ない金額>でこっそり決めているなら、疑わしいかな・・・。結局、虚偽答弁か。困ったねえ、横浜市は。。。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
つまり、<市政にホンキあるんか?>と仰っている訳ですよね!!
「市がなぜ土地だけ定期借家にしたのか」と、訝ります。
「一体、そこに何があるのか??」
1平米あたり、土地賃料は千円。これが市の文化隆盛の為の施設として宿泊用でも、エコ起業家のスタートアップ格安賃貸でも良いですが公的な目的で今後も使われるのなら、この賃貸料は平米金額でもいいですが。
現実は、三井・星野リゾートの作るホテル設備の中の一つになり、パーティ会場かラウンジ、なんかになってしまう。何かが違う!!= 市民が監視していないと、しれっと経団連に利益供与 = いい加減にしてくれ。
逆に日本の不動産会社でちゃんとこの金額払えるのって、三井か三菱位なもんでしょう。彼等に買って貰わなくてどうするんだという、国内メジャー存在意義の話。その分、三井不動産はいつものように支払いを免れて内部留保。下請けはともかく、彼等の給料はむしろ伸びているはず。彼等が海外投資家に利益を分配し、世界からの投資優遇を受ける。これが新自由主義の正体です。
地元企業ではなく、こんなに力のある大企業に、配慮した価格なんて必要ないですよね。今や途上国とは言えない中国、そして今やGAFAMを従えるファーウェイを援助をするのと同じことなんですけど。。。。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
都市整備局、都心再生課が二社の不動産鑑定に発注しており結果は10月の末に出されるとのお話です。
『当然、山中市長のお立場では、今月の契約は見合わせるでしょう!』
市長の誓いがホンモノならばですよね。そうしなければ、山中竹春は市長としての存在を、許されなくなる可能性も高いです。なぜなら・・・
郷原弁護士が、山中新市長の欺瞞を追い詰めている事が、力学としては非常に大事です。皆さん、双方とも支援してあげてください。山中市長は、立場的に追い詰められれば、多くの市民の意見を聞こうとするはずです。