【市民連合と野党党首による、政策協定】9/8振り返り

LUSH! クミチャンネル NEWS & INTERVIEW

2021/09/22 00:42

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市民連合、本当にお手柄です。この日は、野党共闘(野党同士)の契約の日ではありませんが、市民連合と野党各党との政策内容に関する約束の日でした。平たく言えば、「野党共闘の可能性」が始まった日です。



市民連合はいつの間にか、全国47都道府県180を超える、現政権に疑問を持ち其々の問題を訴える市民団体が加盟している、現実的にマンモスな存在へと成長していました。本当に、適度に奥ゆかしく、大人同士の対話や議論ができなければ、こんな事は実現しませんそういう意味で、決して革命ではなくて、民主主義の整備された下地、という存在です。


筆者も、311と秘密保護法以来、立憲デモクラシーの会に時折足を運んでいた人間ですが、安保法制問題の時、SEALDsとその父兄を中心に、山口二郎法政大学教授や中野晃一上智大学教授の機動的な動きがサポートして、偏りの少ない人間関係の繋がりとして市民連合が育ってきたと思います。学問が起点とされている点で、イデオロギーにて集結というのともちょっと違い、その点が安心要素であります。


特に自身の独立性を気にする立憲民主党が警戒し、他党との党首対談が実現しない中で、支持者である市民が友人達と共に間に入ってくださり、気の流れと情報の流れを作りました。


特に共産党と立憲民主党、社民党は先に首長選挙での共闘を通して馴染んで来ていたものの、プライマリーバランスの黒字化目標の撤廃と、消費税の廃止を希望するれいわ新選組との間に大きな溝がありましたが、今回の自民党総裁選挙を通して、少し風向きが変わってきましたかね。現在の総裁候補は、高市早苗氏に影響されて、誰もが財政出動を誓う段階までやって来ました財源があれば、彼らにも福祉充実が出来てしまうわけです。


とうとう、市民連合は、与党側に魅力を奪われまいとする空気の中で、消費税減税を立憲民主党に飲ませた(時限にしても、そこに感激して、山本太郎さんも外遊中の関西から飛んでやって来ました。


市民連合の衆院選への大きな影響力は必須と見られます


いいですか?彼等が、いえ、私たちが本気で「与党勢力の不正開票」を防止することができれば、うまくすれば与党過半数割れが実現し、世の中確実に目覚め、変わって行きますよ。少なくとも、今回の様に与党の政策を揺るがすことは、野党に出来る仕事です



頑張りましょう!!!


市民連合が署名を望んだ政策内容は主には『違憲法律の訂正』や、『核兵器禁止条約への批准』、『石炭火力からの脱却』、『税金の支出先の大幅転換』や、『コロナ経済被害者(企業を含む)への徹底的な財政支援』、『富の再配分』、『食糧安全保障』と、妥当な内容ばかり。そして皆様お待ちかねの『消費税の減税』もしっかり含まれており、とりあえずは安心いたしました。


政策一覧(箇条書きですみません) コメント欄にも書きました。

Facebook https://www.facebook.com/1420900485/posts/10227223083189155/


◉実際に配られた政策一覧と署名の用紙

PDF https://shiminrengo.com/wp/wp-content/uploads/2021/09/c60e8e40b9bc4435856d3721bbd7b806.pdf


◉市民連合に加入している全国の市民団体一覧(都道府県別)

https://www.facebook.com/moniquekumiko/posts/10227228120035073

読者の皆さんも、身近な団体に出向いてメーリングリストに加入してみましょう。


終わってから枝野代表の囲み取材がされている最中に、福山哲郎さんに「減税ホントですか?」と尋ねると、「いいんだ、どうせ衆議院を通過しても、参議院で否決される」という、普通の記者さん向きの答えが返ってきました。


 (゚∀゚)エッ!? 

▼筆者Twitter

https://twitter.com/moniqueosampo/status/1435415969652903937?s=21


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ここから、参加者氏名や発言部分など、市民連合のHPよりところどころ抜粋し、コピペ元に使わせていただきます。


さて、情景を会場に移しましょう。9月8日の朝、8:45。報道陣もプロアマ大勢、詰めかけました。場所は参議院議員会館、地下の会議室2部屋打ち抜きで行われました。

全国47都道府県の180を超える市民団体が登録し、野党共闘による政権交代を望む市民連合と、野党四党の「政策合意」調印式です。



政策内容と署名が、各市民団体の代表から各党党首に手渡されました。参加政党は、立憲民主党、日本共産党、社会民主党、れいわ新選組で、国民民主党は協議中とのことで棄権しましたが、素晴らしい事に各党の代表と副代表がしっかり臨席した、奇跡的な朝でした。


国民民主党が今回、出席しなかったことについて経済学者の植草植草一秀氏は次のように分析している。原因は、立憲民主党と国民民主党両方に支持を与えている「連合(大手の労働組合組織体)」との関わりにあると言う指摘です。

国民民主党と連合・6産別は自公勢力に移転するべきだ。植草一秀

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-84405d.html


話戻り、出席の顔ぶれは、立憲民主党から枝野幸男代表、福山哲郎幹事長、日本共産党から志位和夫委員長、小池晃書記局長、社会民主党から福島瑞穂党首、服部良一幹事長、れいわ新選組から山本太郎代表などが参加しました。



市民連合からの出席者は、司会の福山真劫さん、山口二郎運営委員が代表として、他に川原茂雄運営委員(北海道)、磯貝潤子運営委員(新潟・オンライン)、町田ひろみ運営委員(安保関連法に反対するママの会)、高田健運営委員(総がかり行動実行委員会)、中野晃一運営委員(立憲デモクラシーの会)、広瀬清吾運営委員(安全保障関連法に反対する学者の会・オンライン)などが参加し、それぞれ署名一覧と政策一覧を手渡す役割をしました。



大同団結テーマ

「衆議院総選挙における野党共通政策の提言-命を守るために政治の転換を-」



まずは、市民連合の代表として、法政大学で憲法学の教鞭を執りつつ、市民連合を具現化するために人一倍心を砕いてきた、山口二郎さんが、挨拶と趣旨を述べ、この繋がりを土台にして、衆議院選挙での野党候補一本化による、自民党議席の過半数割れを、市民は真剣に望んでいる、と伝えました。



政策内容は差し障りのない中庸なものでしたが、事前に各党代表に承認されたもので、この日は、1枚の紙に、各代表がサイン調印をし、各党とこの市民連合との約束を公のものとしたのです全ての代表のサインがなされた調印用紙を、市民連合の方が高く掲げ、たくさんのフラッシュが焚かれました。(写真)



>その後の各代表発言部分等を、市民連合のHPから引用し、加筆します。

引用元 : https://shiminrengo.com/archives/4336


運営委員の山口二郎(法政大学教授):

政策合意について野党四党が受け入れ、本格的な野党協力の態勢を確立することができた。このことは日本の民主主義を回復するための<貴重な一歩>だ。安倍菅9年間の結論を出しましょう。彼らは民主主義の基本的な動作を怠ってきた嘘をついたり、私物化したり、学問や科学を軽視する。この体質は総裁が変わってもそうそう変わらない生命と暮らしを守るための決戦、自民党が日本を滅ぼすか、国民が自民党を滅ぼすか、二者択一の戦いになるかもしれない。我々は地域における人々と議員の連携や協働を促し、この政策を旗印に掲げ与党過半数割れを実現し、野党連立政権をめざしていきたい」と提案しました。


立憲民主党・枝野代表:

6年前からの市民の方々の活動に感謝。今日の約束は、市民連合を超えた全国の普通の市民の皆さんとのお約束です。 今の政権では、日本の土台が壊されて行く、社会のモラルが壊されて行く、民主主義が、立憲主義が、国民の生活が壊されて行く。 トップ云々でなく、与党全体の構造をひっくり返していかなくてはならない市民連合の政策事項に於いて、まさに危機的な今日的な状況の中で、根本から立て直していくために重要な政策テーマを各党の皆さんと共有できたのが嬉しい。コロナによる自宅死、生活苦による自死、多くの国民の命が奪われている。それぞれの党の伝統や個性、得意分野をお互いに活かしながら、協力して行くことを誓います。


日本共産党・志位委員長:

日本共産党としては提言の内容に全面的に賛同し、その実現のために全力を尽くす」と決意を述べました。自民党安倍菅政治9年間の総決算として、反省していただけるような結果を出しましょう。~以下、政策の読み上げ。各党の皆さんと共通の旗印が立った。立憲主義の回復が、まず一丁目一番地です。


社会民主党・福島党首:

市民連合が政治を変えてほしいという多くの市民の皆さんに、野党が力を合わせてどういう政権をつくるのかを提示してくれたことに感謝するこの政策集はまるで希望のパッケージ。大切なのは、私たちがどういう未来を目指して行くかだ。今の与党の有り様は、政治の私物化税金の私物化人事の私物化政策の私物化、甚だしい。戦後、命をこんなにも軽視した政権があっただろうか。彼らの勢力がまた勝つのか、それとも命と暮らしと人権を守る私たちの勢力が勝つのか?今回の選挙はそういう選挙だ!


●れいわ新選組・山本代表:

野党はまとまってくれ、このひどい政治を終わらせてくれという声が全国を周る私にも届いていた。市民連合でない方々からも、ずっと街宣で人々の悲鳴を聞いてきた。市民連合の福山さん、我が党に対する粘り強い交渉をありがとう。立憲さん、多様な意見がある中で党員を説き伏せてくれてありがとう。今の政権は人々の命を危険に晒しながらノーハザードビジネスの様に突き進んでいる。コロナの前から我が国では25年間のデフレ続き。格差が拡大、普通以下の人々から恒常的に収奪が行われ、一部の人々への再分配が続き、結果、国は衰退してきた。私たち野党が、捻じ伏せなくてはならないような、こんな政治が日本に存在している事自体が恥ずかしい人々の尊厳は守られなくてはならない。今日は曲がりなりにも、みんなでまとまっていけるスタートラインをきることができた。何の異存もございません。市民連合の提言に賛同する。野党が塊になって闘っていきたい。



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この日の一部始終 (れいわ新選組の公式チャンネル)

 https://twitter.com/i/broadcasts/1jMKgpkwyobGL?t=5s

山本太郎代表ぶら下がり (畠山理仁さんハタゾーチャンネル)

 https://youtu.be/KDyIUth0kQk


ぶら下がりでは、山本太郎さんが、記者が状況を間違えやすいところを解説しました。

野党同士の話し合いや歩み寄りは、まだ始まっていない、これからなのだと。

なかなか向き合えないや党代表同士に変わって、市民連合がプラットホームを作ってくれたのだと。


どこかの党がどこかの党を従えるという構図ではなく、各党が対等な位置関係で、市民連合に放射線状に繋がったことになります


同じ政策や同じ景色に結ばれて、各党は個性を出しながらも、選挙区での譲り合い、否が応でも候補者の調整に向かうことになります。
市民連合側からいえば、野党支持者を票割れさせないことによって、対与党陣営に対する勝率を高めていきます。


しかし、政党や候補者側も、1年以上努力してきたり、現職だったり、どなたも想いが強く、支えて来た人々が居ます。其々人望も高いでしょうから、立候補予定から下すのは容易な事ではありません。一筋縄では行きませんよね。



そして、各党には「お前と一緒にされたくない!」と政策面で睨み合うようなところもあります。それこそが、各党のアイディンティティですが、「此処の代わりに彼方では貴党がどうぞ」、という様に駆け引きされるにしても、結局はその地区で一番勝率の高い野党候補を残す話になるのですね。れいわさんの様子をずっとみて来た自分としてはもう、それだけで胸が潰れる様な思いがします。


独立心の高い山本太郎さんは人一倍、神妙で思い詰めた表情で下を向いていました。早くから地道な地域活動、ポスター貼りをさせてきた自分の党員・候補者の顔が頭を駆け巡っていると思われました。(候補を降ろさなくてはならなくなるかもしれないからです)



それでも、時限的ではあっても立憲民主党が5%への減税を飲んでくれた。これに対して公言して来た約束は守る必要があります。対する市民連合の方々は、全国を回って実際に自力で政策理解と支持者を得ている山本太郎さんのこの日の参加を、殊の外、有り難く思っている様でした。


市民連合ホームページ 声明・提言(政策と当日のレポート)

https://shiminrengo.com/archives/4336


当日は直接取材に伺いまして、山口二郎さんの後日談も聞きましたが、こちらの書記も大変参考にさせていただきました。当方で別に書き起こしたものを参考に加筆しております。



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◉市民連合とはそもそも??知っていますか?


冒頭に少し書きましたが、自分の知っている範囲で、もう少し詳しくお知らせします。



安倍政権の迷走政治の真っ只中、安保法制を巡り、徴兵を恐れた学生達が、国会議事堂前でデモをする様になりました。中心になっていた明治学院大学の奥田愛基君は、国会に参考人として招致されました。彼らはどうせなら運動をカッコよくやりたいという事で、リーフレットやウェブサイトをデザインし、コールもラップ調に考えて、魅力ある服装で集まりました。国会前6万人の日を覚えていますでしょうか?彼らももちろん、その中に核として居ましたよ。



学習院大学講堂や専修大学などで憲法学者が集まって開かれていた、聴講者と一緒に憲法無視の立法政府と現状を憂う「立憲デモクラシーの会」を核に、SEALDsとその父兄による安保法制・憲法解釈の逸脱への反対攻勢が、学問の力と平和反戦を願う心をベースに<投票奨励活動>を始めたものです。


経済状況に関する疑義などを絡めて若者の未来を憂い、ロゴマークやWEBでの発信内容の好感度などをもって徐々に裾野を広げ、いつからか、さまざまなグループと併合して「市民連合」と名乗るようになりました。確か、希望の党が緩解していく転機に於いて、法政大学の憲法学者、山口教授がフィールドに出て素早く市民をリードして行動し、その結果、市民連合は、<立憲民主党結党の実現>に、大きな力で働いたんですよね。


この経緯から、立憲民主党は従来の政党になく若々しい機動力、憲法学者達に支えられた正当性に支えられ、多くの既存議員が集まって来ました。立憲民主党設立後、パートナーズ制度が支えて来た市民によって考案され、党員とまで行かなくても、パートナーズは定期的に議員たちとテーブルを挟んで話す権利を持ち、顔の見えるような関係を強めて来たんですね。これは選挙の折に、顔見知り同士で楽しく機動するのです。



早速、立憲民主党から、プライマリーバランス追求の凍結、消費税の時限的5%減税、農政や住居ケアの政策が発表され始めています。野党みなさん、これからも、楽しみにしていますよ!!





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