れいわ千葉9区の三井よしふみさんって、どうしちゃったのか?
11月5日夕方、選挙事後になってしまった事を、少し申し訳無く思いながら、千葉市のもう少し向こう、都賀駅前のれいわ新選組千葉第9区支部事務所を、突然、訪ねる事に致しました。
コンビニオーナーの経歴を持つ、元一流銀行員、三井よしふみさんの取材です。
三井よしふみオフィシャルサイト▶︎https://www.reiwa-mitsui.com/
れいわ新選組の立ち上げ時、2019年参院選で立候補された、オリジナル・メンバーの一人です。主訴はコンビニエンスストアの経営システムに関する「新自由主義への応報」でありましたが、元々は海外赴任も長かったエリート銀行マン。コンビニエンスストアの経営の詐欺的な収奪構造に打ちのめされるも、更に多くの被害者を出さないようにと、コンビニオーナー経営者組合を立ち上げた勇猛果敢な人物です。
千葉県でれいわ新選組に期待する支持者達は、心優しい三井よしふみさんと、ゆるキャラ「れくん」を中心に長いこと、集まってきました。それだけではなく、遠方からの越境で三井さんを支持する方もいました。その静岡の方が作った、消費税廃止運動にためのピンクのリーフレットが事務所入り口に置いてありました。わかりやすいイラストを始め、名もない市民の、大変な熱意です。
私は、候補者が下がる(下げる、負ける)と同時に、これらの熱い支持者達の心を切り捨ててしまう事に、少々、疑念というか、勿体なさを感じます。個人のサポーターの心は支援した個人の候補者の心と繋がっています。だからこそ、これまでの候補者を大切に扱ってあげて欲しいと思うのですが、、本部は費用のやりくりでそれどころではない??
その三井さんが、衆院選の小選挙区での闘いから降りたことは周知されていますが、れいわ新選組のホームページから写真が消えてしまい、各地のサポーターの皆さんが慌てていました。しかも、あらかじめ資料(街宣動画など)を探そうとしたのですが、動画も一年前のもの以外、最近のものは全て非表示になっていまして、ますます、「何事があったのだろうか!?」というゾワゾワ感が強まります。
▼・・・しかしこれ、三井さんにお願いしたら、復活しました。笑)
https://youtube.com/channel/UCiUN407sBO_b7nre4SJqwIA
後で伺うと、三井陣営では、選挙期間中は、公選法に触れないように、演説動画も閉じることにしたそうです。え?誰からそんな不利なこと、勧められたんでしょうかね!?三井よしふみさんとれいわ新選組は、無理矢理、小選挙区を下されたことで、物別れに終わったのだろうか?選挙の方針や、お金の使い方で、言い争いなど、起きたのだろうか。。。
“ どうしたのかなあ!?一体、どんないきさつがあったんだろう? ”
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三井さんから頂いていた名刺のお電話には、ボランティアの女性が出ました。三井さんは運送のお仕事で遠方へ行き、お留守でしたので、20分ほど、お話をお伺いしました。すると、堰を切ったように、ボランティアさんの想いが溢れ出しました。。。
今まで皆さんがこの2年、どんなに頑張って来たのかという話はもちろん、小選挙区で勝負することができなくなった後でも県内での街宣を一緒に頑張ってきたのに、10月初旬、南関東ブロックの比例に木下隼人さんが出る事になった時、三井さんの比例単独を心では期待していたゆえ、感じた虚しさなどお話しくださいました。
寒い日も暑い日も、晴れの日も、雨の日も、ボランティアの皆さんと口下手な三井さんは、千葉9区のみならず、2年間の間、千葉1区、2区、5区、6区、13区についても、各区の市民連合からオファーを受けて、何度も街宣を行い、れいわの経済政策の説明を根気よく、行って来たそうなんです。特に、7月頭には三井さんの話を聞く街の聴衆の感触もとても良くなって来ていたので、街角で「応援しているよ」と言われる事も多くなっていたことも。
そしてあの、ゆるキャラ「れくん」の後押しとか。。ああ、勿体ない!!
お電話の方は、ひとしきり話すと、ご本人に連絡を取り、別日にアポイントを設定してくれることになりました。
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千葉9区は、結局、れいわ新選組の三井よしふみさんが降りたため、自民と立民の一騎討ちとなり、僅差で立憲民主党の奥野総一郎氏が当選しました。野党共闘が実を結んだ地域モデルの一つとなった、と言っても良いでしょう。
▼NHK選挙速報千葉9区(候補者の名前で結果を検索できます)
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/2021/12/#senk47420
▼千葉9区のエリア:千葉市の若葉区・佐倉市・四街道市・八街市
https://ja.wikipedia.org/wiki/千葉県第9区
駅前の事務所に伺うと、中にはコアなボランティアさんがお二人。そのうちお一人が、お電話でお話しした方でしたがなんと、10月9日の豊洲決起会で私が長の知人とお話しした時、お隣に座っていた女性だったんです!!奇遇!!一気にお互いの警戒感が解けました。三井さんが遅れて到着するまで、しばらく彼女から、れいわ新選組や三井さんの印象をお伺いする事にいたしました。
この女性は今まで別の土地で、とある自治体議員のボランティアをしていたのですが、もう政治に関わるのは辞めよう!と決心。こちらに引っ越して来て新たなスタートを切ろうと思っていた矢先、山本太郎氏が「れいわ新選組」を立ち上げ、そのアナウンスの内容が、「自分が思っていた事と殆ど同じ♪」と感じたので、名の通っている太郎さんなら…と そのエネルギーに巻き込まれ一人活動していました。参議院選挙後、暫くして三井さんに会うきっかけがあり 人となりを見て、この人なら国政を任せられる、と思ったそうです。
お人柄も勿論なのですが、一つには銀行員時代の15年の海外在住歴があり、日本の異常さを客観視できる上に、判断力や人間的素養に太鼓判を押せる事。次に、コンビニ労働組合時代の、地元の国会議員への交渉や永田町議員会館へのロビーイングなどの十分な政治活動の実績と経験があること、そして講師にして経済政策をキレイに説明できること、加えて、数奇な運命を経て様々な労働者の現場を知り、今でも配達先でさまざまな会社や市井の人々の現実に絶えず、接していること、だそうです。
▼ プロ作成のPR動画、ユーカリが丘、素敵です。
▼ 64 ✖️ 15 高校生との対話
https://youtu.be/m6yf97DdT6s (これはシリーズで3つあります)
▼三井さんの心の優しさを表現する「れくん」動画
https://twitter.com/rekun2021/status/1386513089189715973?s=21
三井さんは、コンビニ問題の労働組合による活動の折、よく永田町の議員会館にてロビーイング活動をなさっていたそうで、国会議員が、選挙目当て以外、いかに冷たいか、問題の本質を理解しようと努め、解決のための実施をしてくれる人が少ないものなのか、良くご存知だったようですね。
三井さんは生計を立てるための運送のお仕事を続けながらの政治活動でしたから、制限された境遇で遠くにも行けず、通常であれば得られる利益も制限されながら、週末の街頭に立って来たそうです。2年間、お祭りのように楽しくて、しかしそれはそれは、体力的にも大変な生活だったと思います。皆に「支えてあげたい」と思わせるのは、ご本人のこれまでの厳しい戦いの道程を知るからでしょう。
アメリカから、セブンイレブン加盟店の人間が来日し、『日本のセブンイレブンでは、労働条件が異常に厳しく、経営者が困窮して自殺にまで追い込まれている事』について、言及するために記者会見という素晴らしい試みが行われましたが、これも三井さんらのコーディネートによるものだったそうです。当該ボランティアさんは、ここでも翻訳家の友人を伴い、お手伝いされたとのこと。
この会見で分かったことといえば、何もセブンイレブンのアメリカ本部の指示で、こんな事態になっているのではなさそうだ、ということです。きっと日本では、自公政権に組織票や様々なリベートと引き換えに優遇される大企業が、悉く、選民意識(優生学)の上で、下に属するものを見下す姿勢なのでしょう。
でも、ハッと我に返ってみれば、先進国で稀に見る非常識な、異常な事態ではないでしょうか?憲法に書かれた国民の権利が毀損された状況をよく把握した上で、本気で政権を変える必要を感じ、三井さんは自ら、“国民のための本物の議員”になろうと思い、立候補を引き受けたのでした。『信念の実現のために、あえてこの道を選んだ方』と、ボランティアさんは胸を張ります。
三井さんのコンビニ経営者組合が10年間頑張り続けた成果は徐々に現れはじめ、商品の値引処分も出来る様に改正され、コンビニ労働者やフランチャイズ経営者の過労死や自殺などが、ようやくニュースになるようになったそうなんです。氷山の一角を世間に知らしめる所までに、大変な人々の積み重ね努力があるものなんですね。
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さて、お話が弾んでいるうちに、予定より1時間以上遅れて、三井さん到着しました。
そしてまず、簡単に地元の事情を話しくださいました。
三井さんの支持母体は、主に千葉県議会議員と佐倉市議会議員を輩出している「さくら市民ネットワーク」の方々でした。
参考▶︎千葉県市民ネットワーク(生活協同組合由来の市民運動体。社会問題の情報共有)
https://chiba-kennet.com/about-us
千葉9区では、千葉市若葉区、佐倉市、八街市、四街道市の市民ネットワークがありましたが、このうち四街道市の方々は立憲民主党支持に回りました。他のグループは三井さんの講演を受け入れました。
ここの方々は主に地元の自治体議員と結びついて政治を動かしている方々で、国政対象として三井さんの支持を考えたのです。日頃から政治問題に注力した問題意識の高い市民ですから、支持は力強く広がっていきました。これは、揺るがない経済政策を強く訴えて来ている野党がこれまで無かったからでしょう!、とボランティアさんは述べています。
三井さんは地域の幾つかの市民ネットワーク主催の勉強会の講師をし、金融の仕組みや経済政策についての講演を行なって来ました。この時の信用は、選挙直前になって市民ネットワークの方々による地元への働きかけが本格化すると、驚くほどれいわ新選組への支持が広がり、とてつもない力があったことがわかってきました。
結果的には受かった奥野総一郎氏ですが、立憲民主党とは言え、元は自民党出身、在り方に不満を持つ人々も結構いらっしゃいました。不支持者に言わせると、「選挙用の力学デザインで政治家という職業を得ているように見える。市民や深刻な問題の方を向いて仕事していない。」とのこと。有権者はどんどん、インターネットで情報を得て利口になっていきます。癒着と堕落の政治を忌み嫌う聡い市民たちにとって、”れいわ新選組”と三井さんのニーズは案外、高かったのですね。
政治家の会見や演説を現場で取材&動画報道するフランス10の及川健二さんは、立憲民主党10月10日付の、選挙用事前内部資料を極秘に入手したそうなのですが、その資料によると千葉9区において、れいわ新選組支持は7%以上取れていたと、毎日の活動報告動画で語られたそうです。
▼フランス10チャンネル10/24 (35分くらいから)
どうやら、自民にとっても立民にとっても、選挙直前には、れいわは脅威になっていたんです。 地味ながらフラットに人々に接する三井さんの活動と、れいわ新選組の政策の良さ、党首の説明や行動における歯切れの良さは、地元の人々の心に響いていたことが伺えます。
特に三井さんが突然不出馬となった後では、票割れを期待していた自民党の秋本陣営は大慌て。小泉進次郎、河野太郎、橋本聖子、今井絵理子、菅義偉、岸田総理による秋本氏への応援演説行い、大変苦戦をした上、それでも三井さんとれいわへの支持票が流れた野党統一候補、立民の奥野総一郎氏に敗れてしまいました。 ٩( ᐛ )و
= では、いよいよ、お待ちかね、インタビュー風景のレポートです =
それでね、、みなさま、驚くなかれ。。。。
実情、8月の末に、三井さんの小選挙区撤退の可能性はほぼ決まっており、単独比例出馬の可能性を残したままではありましたが、話が複雑になり、テンションとしてはむしろ収束に向かっていました。しかし、三井さんはギリギリまで、「れいわ新選組」のために、メンバーと街宣を続けてくれていたんです。
クミチャンネル:
「千葉9区の小選挙区のみならず、比例単独にもお立ちになりませんでした。2019年参院選のオリジナルメンバーなので、れいわの支持者の皆さんが大変、ショックを受けておられます。直前に降りられたのには、一応、野党共闘のため、という事になっていると思うんですが、他に何か、ありましたか?また、それは、時期的には、いつごろのことでしょうか?」
三井よしふみさん :
「僕としては野党共闘の為には違いないんですが、立憲民主党から”奥野総一郎氏の為に、れいわに小選挙区を降ろしてくれ”、と言う依頼は来ておりませんから、山本代表の東京8区のための、選挙区取引で降ろされたのではありません。地元で立憲民主党からの圧力で、外に押し出された訳でもありません。。。本部が行った、今年7月の事前サンプル調査の結果、による、私自身の最終判断なのです。」
クミチャンネル :
「私は三井さんの意味ありげなツイートのタイミング、10月上旬の事、ギリギリの決定だとばかり、思っていました。関西では、多くの候補者が諦めず、立候補しましたのに、あれはギャグだったんですか??」
三井よしふみさん :
「ギャグではなく心境です。単独比例出馬の可能性が無くなったタイミングものでしょう笑。それでも今回は、”押せ押せのタイミングではないな”、ともう十分に感じてはいたんですよ。選挙には600万円の供託金の他に、諸費用で併せますともうあと600万円位はかかります。高額な供託金、その没収のリスクは、是非とも避けたいと私は思いました。情勢調査が低いままに出馬したとしたら、単に何度も野党が票を割って自民党を有利にする選挙戦を繰り返すだけです。しかも、れいわ新選組が”懸命な判断をしなかった”と恨まれるだけの結果しか、残せないのです。」
クミチャンネル :
「長いこと、活動されてきた三井さんが支持率そんなに低かったんですか?信じられません。」
三井よしふみさん :
「誰だって1回目で小選挙区で一位を勝ち取るなんて簡単ではありません。山本代表だって、あの知名度でも最初の衆院選は通りませんでした。しかし、幸い私には地元の地方議員グループの支援がありましたから、多くの地域で、多くの方々と触れ合えていました。ですので、7月のサンプル結果が出るまでは正直、悲観していなかったのですが、本部からの連絡では、今の数字では供託金没収の可能性があるとのことでした。すると、成績悪くてもチャレンジしたければ自費で、という事になるようなのです。」
クミチャンネル :
「れいわ新選組は供託金については、選挙期間直前に、寄付で集め、16日の候補者発表までに、瞬く間に目標金額、集まったと思いますが、供託金自費対応を三井さんに要求ですか?これまでの活動により、地域に根付いた「れいわ新選組」のブランドイメージ確立に貢献された実績、代表がかつて参院選出馬時に供託金はこちらで出しますと口説いた、オリジナルメンバー三井さんに対して、それは酷くないですか?」
三井よしふみさん :
「他候補の事情によっては準備して差し上げていたようですが、私に対しては、サンプルの数字が低いので、党として供託金が没収される確率が高いところで出資するのは、寄付金の性質を考えると避けたい。<出るなとは言わないが、活動の結果が出せていない以上、出たいならご自身で出してもらえないか>、というようなニュアンスでした。7月当時は、寄付の集まりも停滞していたのではないでしょうか。僕は、激せず、一度持ち帰る事にしましたが、やはり少し憤りはありました。むしろ、手応えに反していたサンプルの数字を疑いました。」
クミチャンネル :
「データなんて、今の時代、不可解に怪しいのに残念です。資金繰りが思ったように回らなくなったので、供託金没収ラインで候補者に厳しく接する事になったのだと思いますが。。。れいわ新選組を成り立たせているその大切な寄付金をそのように考えるのは、当然のことですかね?」
三井よしふみさん :
「比較すると、同じ自営業の候補でも、木下隼人さんは、かねてより過去の参議院選挙・都議選にも立候補希望を申請していた方で、供託金も全て自分でご用意されています。そして、後半の立候補者は皆さん、供託金は自分持ちなんだそうです。仰る通り私は、参院選に於いては「応募」ではなく、「リクルートされた側」でしたので、そういったことは自分には関係のない話だと思っていたところがあります。」
クミチャンネル :
「それにしても、サンプル結果は街頭での手応えとは随分違っていた、と、先ほどのボランティアさんからも伺いました。サンプルって、限られた層への電話調査だけで、れいわが強いネット層は含まれない場合も考えられますし、11月1日の記者会見では、サンプルは500〜の少量だったとも伺っています。けれども、その数字がれいわ票に脅威を感じた組織からの圧力によって挟まれた”インチキ”だったとしたら許せませんね!」
三井よしふみさん :
「サンプルの数字は、私には信じがたいものでした。私には従来の市議会議員の関係に加え、地域の活動量の多いさくら市民ネットワークがいて、市民連合の皆さんとも連携していましたから。私の場合は倹しく労働組合などやっていた人間ですから、さほど生活に余裕を感じている訳ではありません。自費で合計1200万円の支出が確定している以上、私自身は身を引くべきだと思いました。」
クミチャンネル :
「しかし蓋を開けて見ると、三井さんの野党共闘の成果で、自民党を脅かすことができていた。立憲側にも野田元総理が応援に駆けつけるなど、比例票はゴッソリれいわ新選組に流れると危惧されていたことが窺えます。そのような比例票の動向を考えるならば、むしろ、たがや亮さんよりも、三井さんの方が、長い間、千葉県の広い範囲を周って、この成果を出していらしたのではないですか?」
三井よしふみさん :
「そう仰っていただけるのは救われます。フランス10の及川さんの動画レポートで、僕の地域は、れいわが支持を相当、伸ばしている!と報じられました。根拠は10月10日頃に出た立憲の内部資料で、これもサンプルですので定かではありませんが、千葉9区で7%を上回っていたようです。選挙が近づくに連れ、ありがたいことにれいわ支持は、大きく裾野を広げていたようなのです。この状況は、山本太郎代表も知らなかったのではないかと思われます。」
クミチャンネル :
「 勿体ない話です。長い間、れいわ新選組の経済学を人々に説いてきた三井さんが、いざ出陣という時に出られなくなったとは。。。もし、そのサンプル数字が9月に調査されたものであれば、比例単独も出られたかもしれないですよね。」
三井よしふみさん :
「残念ながら巷の支持率は、その時のムードで、ちょくちょく変わるのですね。7月時点では、遠く及ばないとの結果。比例で勝ちに行くにしても、比例1位は、議員予備軍としてのキャリアの長い、たがや亮さんです。すると、どちらにしても、自分の当選の可能性は極めて低いということになります。そういう冷静な判断の元、自分が引き際を考えるのが妥当と考えました。おわかりいただけるでしょうか?」
クミチャンネル :
「山本代表とそのお話は、何月頃?いつ、どこでされたのですか?」
三井よしふみさん :
「時系列でお話しすると、7月下旬、永田町の舩後事務所で代表とお会いし、その席で”情勢調査が供託金没収ラインになっている。自費で供託金、選挙資金を拠出できないだろうか?”と打診されました。私はそのような準備はありませんでしたので、”借金”をする覚悟が必要になりました。
その後、驚くようなことがあり、8月の中頃にとある支持者の方から、『小選挙区供託金と選挙費用をこちらで準備するので、どうしても奥野氏に勝って欲しい』という、お申し出がありました。代表にこれをお伝えしますと、代表は私に、ハッキリ「予定通り、小選挙区で出て欲しい」と言ってくれました。しかし、私は様々な側面を思案の末、8月の末、もう一度、小選挙区出馬の辞退を申し出る為に、永田町に向かったのです。」
クミチャンネル :
「ええっ!?供託金があっても辞退、ですか??皆さんの2年余りの活動の結果、比例に大きく寄与されました。その支持者の方のご好意を生かして、出るべきだったのではありませんか??」
三井よしふみさん :
「支援者の方にとって今回の選挙は、奥野を下野させるために三井を小選挙区で勝たせることが目的です。れいわ新選組では小選挙区と比例区での重複立候補が条件です。微妙に目的がすれ違う。しかも、ちょっとした事件というか、”お知らせ”もあり”今ではない”気がしました。
それに、、<闇雲に散らす供託金と諸費用、併せて1200万円、それでもたらす結果が、野党共闘への悪影響なのだ>と考えた時、その方の大切な資金を想い、僕の中でどうしても折り合いがつかくなったんですよ。 」
クミチャンネル :
「ところで、”ちょっとした事件、お知らせ”とは何か、教えていただけないでしょうか?また、最終的にはどのように決まったのですか?」
三井よしふみさん:
「あくまで此処で暮らす私が、地元の雰囲気を読んでのことです。 言うなれば、自分やメンバーが怪我をするかもしれない、という直感です。これは絶対に<止めだ!>と思いました。それに私は、野党共闘を真剣に考えるべきだと思ったのです。8月末の時点では代表はまだ、野党共闘に参加する事を承知していなかったですから、その時は私の方が、代表より真剣に考えていたのではないでしょうか。」
クミチャンネル :
「代表の共闘の決意は9月7日とギリギリだったのでした。これは三井さんの先見の明、英断ですね。それで”憤り”の部分ですが、何かしら本部や代表に対し、異議は表されましたか?」
三井よしふみさん:
「はい、気持ちまっすぐに、情勢調査の結果に、私は納得していない、とは、お伝えしました。また、理由について<資金が原因>だとは言いづらいので、”野党共闘の為、私が身を引くのだとだと表現して欲しい”、とお願いしましたが、代表は、”そういう依頼は無いので、事実と違う表現は出来ない”、と仰いました。そして、実はその頃はまだ、比例単独で出馬する道も残されていました。それで、皆さんにとって、つまり対外的には、三井よしふみは、宙ぶらりんになってしまったのです。」
クミチャンネル :
「山本代表や本部と、言い合いというか、喧嘩のような状態には、なりませんでしたか?」
三井よしふみさん:
「それはありません。しばらく、連絡を取っていない、というだけです。」
クミチャンネル :
「山本太郎代表が、自分の選挙区発表の前日10/7に、此処、都賀の事務所に来られたそうですが、どのようなお話でしたか?」
三井よしふみさん :
「はい。コアなボランティアさんを集めてお詫びくださったんです。木下さんの出馬のことも知らされ、皆で話しました。今後、どうなるかちょっと僕にもわかりません。ホームページから写真や名前が消されている事情も存じ上げません。何かの誰かの、間違いかもしれない。山本太郎代表がそのような指示をするとは考えにくいです。
それから、ここが重要ですが、私がれいわ新選組へ離党届を提出していると言うことはありませんので。」
クミチャンネル:
「”情勢調査は各社違う、ホント当たらない!”と、秘書の後藤さんが開票日未明にぼやいておられましたのも聞きました。が、時折、冷たい対応を聞かないこともない。むしろ内部にですよ、外部からの依頼を受けて、れいわの人(候補者、ボランティア)の行動や、交友や、思想を制御したり、情報操作したり、子供達の世界にまで蔓延している与党筋(公明党=創価)カルト集団イジメや無力化工作の片棒を担ぐ人が、居ないといいですね。」
三井よしふみさん:
「そういう話はどこにでもあるものですよ。慈善団体にだって病巣はありますし、政党にスパイが居ないなんてあり得ない。皆さんのそういう疑念もわかります。しかし今後のためには、闇雲にその強制排除に動くよりも、皆で乗り越えて行かなくてはならない問題ではないでしょうかね。」
しばし、沈黙が流れました。。。
クミチャンネル :
「最後に、実際に知っている国会議員さんで、尊敬する方はいらっしゃいますか?差し支え無ければお名前で仰ってください。」
三井よしふみさん:
「共産党の穀田議員です。コンビニ問題で、私の話を唯一、丁寧に聞き取ってくれました。自分の手柄にせず、それを本当に動かしたいなら、公明党の高木氏に連絡してあげる、と言って目の前で電話してくださった。党利や選挙目的でなく、本当に実質的な措置を取ってくれたのは、彼だけでした。感激しましたよ。」
「政治は、政治家は、何のために、誰にために、存在するのか?
それが、私が常に問いたい事ですね。」
クミチャンネル :
「詳しいお話をありがとうございました。今後、参院選に意欲は持たれていますか?」
三井よしふみさん :
「まだ、れいわ新選組との今後の関係がハッキリしないので、わかりません。周辺の市町村から、市長に立候補してくれないか、とか、市議会議員立候補へのお誘いは幾つか来ているのですが、私のコンビニ問題は、出来れば国会で取り組みたいマターではあるのは変わっていません。」
クミチャンネル :
「素晴らしい。運動の成果が出ていたのは事実であったというのは、揺るぎない事実だと思います。同じものを目指した支持者の皆さんは、これからも仲間でいたいと思っておられますよね。お忙しい日程の中、お時間を割いていただき、本当にありがとうございました。」