▶︎デモクラシータイムス(泉健太インタビュー)
大変に見ものです。メインインタビュアーは白髪の静かなジャーナリスト山田厚史さん、そしてサブに畠山理仁さんとの番組で大好きな池田香代子さんが受け手に。好意的なインタビューでその人が浮き彫りになる。
このインタビューで山田氏に「全ての候補者が方針・政策が似ていてわかりにくい」と言われ、「全ての候補の政策は同じ、立憲民主党の公約であり、それを把握しているのは好ましい事だ」というニュアンスで話している。
福山哲郎の秘書になる前には、
<海に浮いた重油を回収に向かう学生団体を結成(これで福山氏と知り合う)>
<京都議定書の頃にNPO気候フォーラムでインターンシップ?>
<介護施設デイサービスでの勤務>、
などの行動と経験も。
私は京都議定書の議長を務めた大木氏の、形ばかりの秘書に1年だけ、着いた事があり、
比較にもならないが、感慨深いというか、そんな頃から気候変動のために動かれていた泉氏に感動している。
気候変動は、今までより少し若い世代にとって、より差し迫ったな話題となり、世代交代が物を言う。
そして、行動がいつも先に来るスポーツマンシップ。
昨日のSNSによると、党首選の最中でも普段の日曜通り、新宿の野宿者に食べ物を配っているのだから驚きだ。これも山本太郎さんに通じる精神を感じる。二人の丁々発止のやりとりが楽しみでたまらない。
写真:泉健太氏のTwitter動画より、スクリーンショット
◉党の共通政策から、彼が特によく口にし、願いや強調が感じられるもの
・グリーン/ライフ/ローカル/デジタル市場と雇用の創出に積極財政
(こちらは高市早苗の総裁選政策や、れいわのグリーンニューディールにも見られるトレンド)
・所得税最高税率引上/金融所得課税の強化/将来は総合課税化目指す
(立憲は、年収1000万円以下の人々から所得税を免除するという大胆な再分配政策を持つ)
・社会保険料上限見直し/富裕層へ応分負担求める
(れいわや西村氏もよく話題にする。富裕層に社会保険料を多く負担させる再分配システム)
・省エネ・蓄電・再エネにより分散型エネルギー社会を推進
(四人とも原発ゼロを目指すが、原発&火力エネルギーを縮小して行くという緩やかな説明)
・正社員を増やした中小企業の社会保険料負担減免
(消費税減税の期間を長期的に構え、税制の改善を目論む間、効果的な救済措置)
・非正規時給1500円を目指し、中小企業を支援
(こちらもれいわ政策と同様、払えない分を国が負担してやる積極財政が前提)
・望めば学べる環境の構築/給付型も駆使
(泉氏が繰り返し述べる、教育格差の解決について、究極は高校までの無償化へ目標)
・暮らせる年金を目指して、最低保障年金を検討
(今の年金給付では決して暮らして行く事ができない、と明言。制度変更より+αで整える)
・命のインフラ投資=インフラ老朽化、集落孤立化に対応
(れいわのG・Nの内容と通じるが、限界集落に言及しているのは独自。道産子ならではか。)
・農業者個別所得保障制度の復活
(民主党政権、山田正彦元農水相大臣が在任時に実現し、自民党に更地にされた法制の復活。必須)
・漁業収入安定対策
(れいわ政策には「第一次産業」と記されるが、直近で深刻、日本の重要職業に関する保障)
・人権確保のため、日本版マグニッキー法を制定すべき
(自民党憲法改定で、地域併合のプロセスとして基本的人権が失われる恐れあり、議論が急がれる)
・近くは現実的に、遠くは抑制的に、人道支援は積極的に
(聞いた事がありませんが、そういうものでしょうか)
・憲法は静かな環境での議論が必須。未来志向のものにすべく議論
(どさくさ紛れに緊急事態条項を盛り込まれたことを危惧していると思う)
・歳入庁を創設(税と社会保障費の公正な徴収を行う省庁)
(消費税減税研究会で出された論点。税の徴収と社会保障の徴収が別の省庁で行われていることを危惧した統合施策)
・財政推計機関を国会に創設
(これは、山本太郎氏は、参議院の調査統計機関を利用しているが、それ以外か?)
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◉選挙の総括〜党の改革・改善方法について
・多様な人材の活用のために、旧党意識の壁を壊す。
(党役員を、「負いきれない」としても世代交代し、老中にフォローさせる方針を望む声が大きい)
・執行役員の半分を女性に
(泉健太の、具体的で目玉な、ジェンダー政策)
・ボトムアップ運営の為、 都道府県連や自治体議員の役割重視
(四人の誰が代表になっても、今回は実現されそうな方針)
・ネクスト政務三役(各部会役員・調査会役員の引き立て)運営
(内部構造がわからないのだが、多分、幹部の話し合いに、各部会が深く噛んで欲しいということと思う。落合貴之の経済部会の経済政策は6月に発表されたのに、ずっと棚に置かれたままだったが衆院選前に急に引き上げられた。確かにこれでは、勿体無いことだと思う。)
・政策提言や議員立法活動の活発化
(今よりも、議論や活動の場を整え、党員や議員の発言に力を与えて行くつもりがあることは伺える。)
・野党合同ヒアリングの在り方の見直し
(落合貴之議員によると、各論すぎて取調室化していて、公開するのであれば少し考えた方がいいかもとのこと)
・政策立案におけるコミュニケーションに、デジタルを活用
(これはZOOM会議の活用で、これよりも気軽に会議を開いて行くことを示唆する。)
・風通しの良い党運営
・国民への発信力の強化
・衆議院議員選挙における惨敗者は、年内の1次公認を行う。
・年内の選挙対策本部設置
<<<衆院選の折の、政策説明動画の数々>>>
☆経済政策
☆環境・エネルギー政策
☆子育て・教育
☆集中から分散へ
☆外交・安全保障
☆コロナ対策
ご参考までに、横浜の討論会に出席した際、パンフレットをいただいていたため、他のお二人の政策もリンクしておきますね。後日、討論会での4名の方々の発言を分類し、まとめて、こちらにUPいたします。
Facebookですいません。
▼逢坂さんの政策(全部は書いていません)▼
▼西村さんの政策(ほぼ全部載せています。具体的で独特です▼
◉共産党との共闘についての今後は、どうする予定?
野党共闘について(共産党との連携について)
「政権選択選挙」を念頭にご協力いただいた皆様には、いろんなご配慮をいただき、候補者を下ろしていただき、一緒に運動をしていただいた理、まず厚く御礼を申し上げる。一人区については野党VS与党の構図を作るために、一本化に最大限協力していきたいと考える。
今回の衆院選においては、多くの国民の皆様が「野党政権だ、政権交代だ、よし今だ!」と思って共感をしてくださっていたのかどうか??の分析はしなくてはならないと思っている。
枝野さんは実は「野党共闘」とは言わずに「野党連携」と言う言葉を使ってきた。その通りが悪かったことを党としての問題点を考えないといけないと思っています。
◉共産党をパージする連合吉野会長との関係は、どうする?
地区によっては、どこの組合が強いかによって連合との関係にご苦労されているところもあるのだなと認識下。連合に関しては労働者側であるので、我々は明白に一緒に歩んでいく側で、経営側の理屈によってより身を切られやすい状況に陥るのだと言われたらやはり一緒になって戦う立場だ。
いわゆる経済界は、兼業・副業・流動化をどんどん進めていこうとしている。ではその時に時間管理や健康管理は大丈夫なのか?という局面に差し掛かる。なので労働法の立案などでは、自動車の産業の話、半導体の話など、経営者側があかさない話を、我々は組合側から仕入れることができるという面もあり、党利から歩調を合わせているところもある。政策的な意見交換にも連合さんは大きな役割を果たしてくれているという関係だ。
選挙に於いては、連合の側もやれることとやれないことは必ずあると思う。選挙のお手伝いをお願いをする以上は、我々も我慢して条件を飲まなくてはいけなかったり、選挙のお願いをしないのであれば、市民の方が思い切り活動することができるのかもしれない。そこは候補者の普段からの土壌作り。全国様々なケースがあるので一律にはできませんが、関係性はそこで決まると思われる。
大事なことは、結果を他の政党のせいにしたり、他の団体のせいにしてはいけない。基本的にまずしなくてはならないことは、立憲民主党が自身の理念や政策をしっかり地元の皆さんに共感していただく人を増やす、というところに尽きる。選挙というのは後援会を作って、その活動の成果を持って勝ち上がっていくものであって、最初から連合の応援などを当てにするというところに立ってしまうと、今回のように結果として弱くなってしまう、ということになるのではないかと推測する。