【消費税減税研究会とりまとめ資料から】二段階減税論と海外事例
〜 結論として、二段階で話をしていく 〜
1)2021年10月からコロナ収束と一定の景気回復が確認されるまで、
消費税を10%から5%へ 緊急減税、財源は国際発行で賄うこと。
・5%減税で、税収減は、一般会計と地方分を合わせて
12−13兆円と見られる
・コロナ禍においてGDPギャップが埋まるまでの減税は国民への
アナウンス効果が大きく、即効性も期待できる。
・その後、経済状況を見て、その後の措置を判断するとすればいよい
・2次開始の判断材料には、「景気条項」、例えば、①コロナ収束
②GDPギャップの縮小 ③物価動向 などを予め設定。
2)その後、長期的な経済成長軌道へ向けて
減税を恒久化し、5%とする。財源は、既に提案した代替え財源
と国債発行の両方を使う
※代替財源、上記試算、精査の結果、次のように予定する。法人
課税増税分42% 所得税増税分17% 国際発行によるもの17%
金融所得税8% 資産課税8% 予算精査により算出8%
・法人税および、法人課税の強化でおよそ5兆円増が見込める
・高所得者に対する累進性強化および社会保障料控除額の見直し
で所得税にて2兆円増が見込める
・金融所得課税の強化で1兆円増が見込める
・資産課税率の見直しで、1兆円増が見込める
・現在与党のリベートとして使われている予算の無駄遣いの
精査で1兆円増が見込める
・国債発行は、2兆円程度で済むと思われますが、不足分に対し
柔軟に対応します。
・税制改正には現実、時間を要するので、それ迄国債発行で対処し
順次置き換えていくようにする
〜 時限減税について 〜
アメリカには消費税がなく、世界の50カ国ですでに、付加価値税の時限的な減税が行われている。主要先進国では、イギリスとドイツで広範囲に適用税率を引き下げています。
・イギリス・・・・飲食業・宿泊業・遊戯娯楽施設等で1/4の減税を
今年3月まで)感染防止用品課税なし
・ドイツ・・・・・昨年末まで、標準税率と軽減税率、どちらも微細に
引き下げ(約1/4の減税)飲食店利用に関し、食品のみ
税率を3/5ほど引き下げ(今月、6月末まで)
フランス、イタリア、スペイン、ではマスクや衣料品に対して軽減税率やゼロ税率を適用している
・フランス・・・・マスクおよび、医療用品につき軽減税率(今年末まで)
・イタリア・・・・医療用品および感染防止用品に軽減税率、譲渡について
も0税率
・スペイン・・・・マスク、一定の医療用品について、ゼロ税率
(今年10月まで)および、電子書籍・雑誌・新聞等情報を
とるためのものに関して税率を1/5へ
ここまで無策で気の利かない日本政府では、先進国かどうか、危ぶまれてもおかしくないと思う。
最終的にそもそも消費税が必要なのか、廃止すべきなのか、という議論にも発展しうるが、国会での各党派の団結を早めに促すため、当面の間は減税で話をしていくとのこと。