派遣法参考人を務めた『渡辺てる子さん』の飛躍 〜衆議院議員選挙に向けて〜

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2021/06/15 04:23

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渡辺てる子さんは、この秋の衆議院議員選挙に、東京10区(練馬、新宿)でチャレンジされます。ご存知のように、れいわ新選組の比例票は、車椅子の議員二人を押し上げて、その下位は山本代表さえ、当選に食い込めませんでした。気が遠くなるような獲得票数なのに、政党の立場の強さ弱さで、当選できる人間の数が決まります。落選した渡辺てる子さんはその後、構成員として次の国政選挙に備えてきました。


さあ、すでに素晴らしいプロモーション動画が出来上がっています。

(短いので、どうぞ先に、こちらをご覧ください)

https://youtu.be/3X4ACFfNZRc

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れいわ新選組の主たる政策の真ん中に「てるちゃん」がいます。

住まいは権利、時給のアップ、消費税廃止とあるのは、

まさに渡辺てる子さんの経験から来る公約なのです。

れいわ新選組のアイディンティティのど真ん中にいる人です。

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▼国会に派遣法参考人として招致された渡辺てる子さん 2015

https://youtu.be/vNwlVm9FrYo


派遣法のあり方に疑問を持ち、たった一人で多角的に現状を調べて立ち上がってから、渡辺てる子さんは当事者として、また開拓者として、労働組合・市民連合・レイバーネット、官僚・派遣以外の労働問題で苦しむ人々、サポーター、さまざまな方々と議論を重ねて来られました。


人一倍本を読んで、法律の限界と実地で起こっている事の調査を重ねてきた彼女。家の書籍部屋も事務所も、とにかく書籍で溢れています。


その経験あって、講話や議論の場では難しすぎない様に心を砕きながら、法制度の穴と闇を一緒に探してゆく様子が「手練れ」と言いますか、時には力を抜きながら周囲を笑わせ、非常にスマートだなという印象です。


▼20198IWJ 岩上安身氏による単独ロングインタビューの模様

https://youtu.be/aF5T_Yxf5GM

草の実アカデミー、満席の文京区シビックセンター 20199

https://youtu.be/oBOmbFCIZ-o


学生時代から困った人々の為に市民運動に携わり、活動で出逢われた男性と恋に落ちます。羨ましいほど情熱的な青春を過ごされて身篭り、現実は活動家には甲斐性がない訳ですから、夫は子供を残して失踪されます。その後、子供を抱えて流浪の民のような生活。


しかし伺ってみると、当時、離別や子供達と新しい人生を漕ぎ出す事については特に珍しい事とも悲壮な事とも思わず、様々な仕事をテキパキとこなしながら、元気良く女性主体の家庭を運営し、堂々と人生を歩んで来られたと見ました。


渡辺てる子さんは、元々自立心が強く、情熱的で、他人の不幸を見て見ぬ振りできぬ性格だったと思われます。自身の決断を誇りに思い、どんな仕事にも真剣に取り組みました。情報収集の能力といい、その情熱といい、お高く止まらぬ市井の仕事数種類の経験者であり、(まさに議員さんにピッタリの方)なのです。


東京10区の衆議院議員選挙。秋になるかと思いますが、楽しみにしています。厳しい選挙区かと思いますが、願わくば無事、自民党や都民ファーストを下して、この選挙を突破していただきたいと願ってやみません。


が、万が一、叶わなくとも何とか、現在の労働法制に影響を与えるほどの爪痕、痕跡を残してもらいたいと強く思っています。それほど、渡辺てる子さんは「当選に届かず」だけでは決して済まない人です。



★★★


「渡辺てる子」さんと初めてお会いしたのは、保坂展人世田谷区長さんのトークショーの日。2016年頃でしょうか。新宿のロフトで、区議さんや海江田万里さんらと混じってアフターに名刺交換したのでした。彼女は自分の派遣社員の労働問題を知ってもらうために、東京一区の市民連合に入っていたので、その人間関係からご来場されていたとのことです。


彼女が国会の参考人として招致されたのは2015年のことです。私はその頃、対談番組をやっていたので、いつか出演をお願いしたいと申しまして別れました。


私は不安定すぎる派遣社員に見切りをつけて長く、むしろ14年とか17年とかひとところで信用を得て、更にこのような交渉に殆ど個人で挑む彼女を「うそでしょー!?」と驚愕し、見上げる思いでした。


彼女は所定の資格も自費で取り、後輩の指導も任され、誰よりもブラッシュアップして信用を獲得していたスーパー派遣社員でした。社員さんより社員以上に、働いて来たんでしょう。それでもそのような立派な方でないと、個人組合の力を借りたとは言え、雇い止めに堂々と抗するような闘いは出来なかったと思います。


そんな渡辺照子さんは、交渉のために多くの書物で勉強し、他の多くのケースに遭遇するにつれ、「個人的な事は社会的な事」と思うに至ります。


★★★


渡辺照子さん曰く、今まで皆が辛く我慢してきた事について、気がついた誰かが《概念作り》をし、当事者と周囲が伝わりやすいキャッチコピーを考えたり、イベントを主催、などの具体的な行動を起こす事が大切、と仰っています。


社会に対して具体的に働きかけを行い、同じ事を疑問視する同志を惹きつけてムーヴメントを起こせば、『それでやっと議員さんや弁護士さんが力を発揮できるようになるんですよー』と仰いました。(各種ハラスメント概念、などがこれに当たると思われます。)


直接、この人がなんとかしてくれる!なんて他力本願ではいけません笑。主体はあなたです。逆を言えば、あなたがいつも奇跡を起こす主人公であって《主体》なのです。それなりに仲間を増やし、様々な場所に出かけて行って相談を持ちかけましょう。泣き寝入りするほど、私達日本人は無学ではない筈です。


そのように自分達の今日と未来を良くするために「法律」を如何に使うか。渡辺照子さんは、法律のヘヴィーユーザーなので、議員となってアドバイザーより更に上のお手伝いをしたいと仰っているのです。嬉しいじゃないですか。


どうしたら日本の9割以上を占める中小企業が厚生労働省の定める労働時間数で、普通に暮らせるお給料を出せる様になるのか、その方法その道を探る《私達国民の導き・サポート役》をお願いしたいと心から思います。


選挙活動を理由にできる今ですから、いくらでも何処かの弁護士さんや行政の現場や非営利団体に「勉強させて下さい」と言って入っていける今こそ、実務者としての足掛かりを掴める時。すぐさま動いていただきたいと思っちゃったりします。


★★★


身体を壊した事もある渡辺てる子さんが言うには

「男性だって今の世の中、育児や家人の介護などもあるじゃないですか。どうして家に看病したり育児をしたりする相手がいない《ケアレスワーカー》がなぜ、正社員就労の大前提になっているのでしょうかね?」


全く同意です。少子高齢化社会、別れて暮らす親子も多かった昨今、今後はそうも行きませんね。フレックスや成果制度は、ほんの一部の企業にしか適応されていません。このため大抵の場合、自分や家族のケアが必要になった人々は、社員から非正規雇用に落ちます。一気に半分以下の収入に落ちてしまいます。


心身共、家族共々絶好調で、将来も病気にならず、いつでもどうでも拘束できる人間だけが、まともな賃金をもらえる正社員になれるんですって?!それ以外の人間は定められた労働時間いっぱいに働いても、満足に貯金もできないようです。


ひとえにこれって?「評価力の欠如」とか、労働時間や支払い条件を一律にすることによって、「管理側の便を図っている」だけなんですよね。労務管理する側(人事部)がまるで、左遷などを司る偉い部署みたいに認識されやすいのも一因でしょうか。


社会習慣に縛られて、お互いの顔色を身過ぎて、却って潔く進化できない日本人の姿が此処にはあります。一定の肩書きでしか評価できず、それ以上の能力を発揮させない硬直化した現場の不甲斐なさを少しでも良くしたいと、多くの人々が願っているはずです。


この間、この状況をフォローする看護のための休暇に関する法案が可決された模様ですが、思考停止している場合ではない、進歩あるのみです。

もはや非正規労働者は、労働者の4割だったものが半数超えに近づいています。これは、消費税というシステムも関係しているところですので、渡辺さんは消費税にも断固反対しています。


派遣業者のピンハネは多額で、非正規社員は貯蓄もできない生活を送っています。フリーランス事務?とはちょっと違う立場ですね。一人暮らしなら外食も躊躇うほどで、結構惨めです。大半が家賃に消えて行く?では大家に家賃を決めさせているのは一体何でしょうか?働いているのに子供も育てられない?


そんな状況が大多数になっているのに誰も疑問も呈さないなんて、今の日本の政治は何かが麻痺している。それが何故なのか知る必要があります。このままでは、《日本は脆弱な社会構造の国》と呼ばずにはいられないのではないのでしょうか。それならば《誰かが俯瞰的に判断して変えなきゃならないのではないか?》一般人が勝手に変えることは無理なんだろうか?でも、曲がりなりにも此処は民主国家であるはず。


そういったことが、れいわ新選組と渡辺てる子さんの争点のようです。

れいわ新選組の在り方は、従来の政党政治の常識の中に、普通の庶民の感覚を「それは違うー!」と、なだれ込ませるような感じです。おそらく彼らは、その先うまくいくのかどうか、出世だの、組織論だの、そんなことはあまり考えていないかもしれません。 とにかく津波のように、ダメな政治に覆いかぶさり、庶民の生き生きとした感情や感性で政治を生き返らせ、硬直化した全てを流し去っていくようなムーヴメントのように感じます。


そんな意味で、筆者はれいわ新選組の動きに期待しているのです。


★★★


竹中平蔵氏を筆頭とする派遣会社の暴挙は「お試し3ヶ月給料無料」などという条件で、正社員の席を圧迫します。筆者の私も実際、正社員の試用期間中にパソナのこのキャンペーンの追い討ちで会社の席を失った事があります。


これは日本人の考え方としては「ヤクザな部類」に入ります。が、昨今海外由来の「新自由主義」と呼ばれる様になりました。これはよくよく、注意して見詰めなくてはならない事です。ましてや今、コロナ禍とオリンピック需要でパソナの売り上げが前年比940%とか、聞いて呆れます。


いつの間にか、海外の新自由主義指導者が自民党の幹部達を操り出して、《規制撤廃》という手続きを推し進めてしまいました。新自由主義とは植民地施策的な側面を持ちます。社員持株制度や労働組合の健全性が崩されているのは、てる子さんの指摘で初めて気がつきました。


雇用外注費は費用として税金控除の対象になるので、こういった法制度が、更に労働力を「コスト」として見せていく制度になっております。ゆえに企業に派遣社員を選択させ、コストである人の扱いがぞんざいになっていく流れが出来ています。 17年間もひた走り頑張って、フイ、と捨てられる雇い止めの冷たさというのが、それを象徴しています。


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竹中さんが莫大な利益と引き換えに外国勢に飼われている事を知ること

アトキンソン氏は何のために日本に居て何の権利で嘘をアドバイスするのか知ろうとすること

三橋貴明さんの、実統計の本が出るようです。これは買いかも!!

https://youtu.be/axpXzg7IZN0

政府が国民に見せている統計がいかに嘘かという説明です

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我慢強く努力して責任持って製品を生み出す、そんな《あまりにもしっかりした日本の経済基盤》を崩すチャンスだったのです。。。。日本をターゲットにした彼らにとっては。



派遣社員は契約社員に比べてまだ月の手取りが1300円〜1,700円とアルバイトや契約社員に比べて良い方ですが、特に派遣はボーナスや交通費がなかったり(2020年から法制が改善されるも、交通費は時給に含まれる場合も多い)。そして相変わらず、3ヶ月毎に雇用が脅かされ雇い止めに納得する理由は伝えてもらえません。そういった義務は無いのです。


いわば非正規社員の給与や待遇は、少し高級な家計補助人扱い、お互いに干渉し過ぎない、どこかの奥様ならOK、つまり((家庭で扶養されていて、基本的には生活保障の必要ない、安定した生活の方))のための労働制度だと言ってもいいです。


実際はそこに社員としての就職口が見つからない人が駆け込むだけの社会構造になっています。今は、結婚しない人も多いし離婚率も高いし、だいたい男性の勤め口が派遣になってしまうと、不安定すぎて夫に扶養してもらうのも難しくなります。「派遣は3年迄で雇い止めとする」旨、議決の折には、男性の当事者は途方にくれていらっしゃいました。


日本の労働者の今や半分以上が、派遣社員、非正規社員、アルバイト、などの非正規となりますと、契約社員の事務は最低賃金近く1100円〜なんて世の中ですから、良家の子女も一流企業に通うなれど不安定雇用及びボーナスなし(一部省庁はボーナスを導入しています)という家庭ばかりになりますね。結婚しても共稼ぎは永遠に、市民の購買力は軒並み、横並び低くなります。


家を建てるにしても親御さんの出資、郊外へ移動して、夫婦の合算で買うしかない。都心のドーナツ化現象は進みます。

大手企業は、家計補助の時給額で社員より数倍多い低賃金労働者を廻す形態に慣れきってしまい、成果を分け合い、励まし合う気持ちを無くしています。中小企業が時給1500円出せない気持ちはまだわかるのですが、大手企業は非正規の人件費をコスト換算する為、相場ということで賃金アップを据え置きにしてしまうだけなのですね。(((これでは思考停止と変わりません)))


渡辺てる子さんの丁寧な説明によると、非正規雇用が増えると、労働組合への加入者も減り、組合の機能維持が難しくなり、労組が会社の倫理感覚を操縦する事が難しくなり、理不尽なことがあった時の交渉力も目減りしてしまう、とのことでした。これでは、折角、労働法が整っていても活かせないということになり、大問題ではないでしょうか。


外資系企業にとって派遣社員制度は、まるで経済侵略の道具です。面倒な日本の国民を守る労働法が切り崩され、日本の経済の活力の元、善良で優秀な中小企業や、その労働者の帰属意識、その人間的な繋がりによる奇跡のパワーを、どんどん切り刻み、屋台骨を潰して行く道具となっています。スパイだって入れやすく、お人好しの中小企業から機密は漏れまくりかもしれません。


更に、憲法が改訂されれば、企業は弱肉強食の論理に飲まれ、社長の善意を飛び越えて、海外の株主が物事を動かす、つまり「新自由主義」の思うがままになって、モラルや情によるフォローが利かなくなり労使関係が理性を失ってしまいます。これも海外勢の彼らの「計画のうち」なのでしょうか。


★★★


つまり、渡辺てる子さんの闘ってくれた派遣法の改悪は、国民にとって大切な護り用の綱を切り捨てる方向へと行ってしまいました。一方で竹中平蔵のパソナさんは、どんどん職業紹介や福祉の現場に触手を広げ、税金を委託事業で丸っと受け取るように食い込んで行っています。


それでも、一つの仕事が終わってハローワークに行くと、年々、非正規への手当が改善されている事が分かります。問題点がハッキリすれば、役所の方々も本当に頑張って下さり、やがて予算も降りるようになるんですね。絶望している場合じゃありません。


てる子さんは、生まれの新宿区とは別の場所にて立候補します。知名度が高いと自分たちが思っていても、選挙は甘くありません。でも、皆さんが彼女を「女性・非正規労働問題の専門家」へと押し上げれば、彼女未来はこの先、明るく花開いて行くでしょう。


時期を逃さず、今、渡辺てる子さんの元に駆け寄って、共に学び発展する機会にしていただければと思います。皆が笑顔で集まれるだろう、素晴らしい時は、過ぎて仕舞えばもう戻りません。


言論解放区のれいわ新選組では選挙は皆のものに見えます。、普段着でスッピンで、サンダルばきで訪ねて行って、好きに自分の現場の疑問を口にしましょうよ。そのランドマークが、ここに居ます。ベテランの渡辺てる子さんです。


▼6ヶ月前に、筆者が撮影した演説動画(新宿合同街宣)

https://youtu.be/Rxw-R1iSPqk



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